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ファイブワン コンテンツ ナンバー08 ピッティ2016 17AW編

ピッティウォモをレポート。
イタリアのフィレンツェで開催される、メンズファッションの展示会「ピッティウォモ」の世界観を、世界から参加するバイヤーやブランド関係者のコーディネートや流行色を見ることで、実際に体験し手頂けるように作成したレポートです。
毎年1月・6月に開催されるので、FIVEONEの目線で、ご紹介いたします。

キャメルのチェスターコートをシンプルに着こなす「ポイントは細身のシルエット」

今年のピッティで感じた印象がシンプルな色使い。
素材感重視の高級服地は、カシミアなど素材にこだわる傾向が出ているのが、今年流。
シングルチェスターコートのシルエットは前身がスッキリ見えるものが主流で、 ダブルチェスターはクラシックさを強調して身に纏うのが通。
ダブルは昨年から多く見られるようになり、ピッティ会場でも目立つ存在になりつつありますが、 型紙は1980年代のものを流用しているせいか、まだ洗練されていない感じが、新鮮に感じる。
これから、ダブルブレストの型紙も徐々に前身が小さくなりそう・・・ファイブワンのダブル型紙はリニューアルされていて、ピッティの人たちのダブルより洗練されている、そういう意味では、世界をリードする型紙である。 自身の新作は「YMJシリーズダブル」。

セレブの間で流行している肩かけルックで、ふわっとしたAラインのシルエットを出し、大人の色気を出す。

ピッティ会場は、寒さでコートを着るのではなく、魅せるためにコートを纏うが正しい。 コートの肩掛け率はかなり高い、 ひときわ目立つので、みんなつられて肩掛けルックが広がっているのかもしれない。 お洒落な男たちは、良いと思えば行動に移すのが早いので、右も左も色気たっぷりである。
ネイビー・無地・キャメル無地・グレー系とカラーは、昨年からの売れ筋に、キャメルが復活したようだ。

ボルサリーノのハットで会場は、こんな雰囲気に・・・麻のジャケットの合わせ方がシンプルでカッコいい。

ハットのコーディネートに、柄物のストールと相性が良い。
お洒落紳士をロンドンで見かけたが、やはり白いコートに柄物のストールを合わせて、ハットスタイルでしたが、 カッコいいですね。
世界中からお洒落な男性が集まると、楽しいですね!!!

自由にテーラードを着こなす、ピッティ会場の男たちは、身に纏う洋服を自分らしく見せる術を良く知っている。
差し色を入れるだけでなく、バランスをあえて崩してみるのも、今年流のコーディネートなのかもしれない、 スーツスタイルが主流の日本のメンズテーラードにあって、ジャケットパンツスタイルが多くのシーンで見られる日が待ち遠しい。

ピッティで、ニューヨークスタイルが受け入れられるのか、次回挑戦してみたい。
ファイブワンなら、ブレザー専用の高級服地に、ワッペンをあしらい素材と仕立ての良さを見せる、 トラッドにもできる。学生っぽく見られないように少し拘りたい。

レポート/文 FIVEONE 代表 森俊彦