オーダースーツのポケットの理由
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
先日のブログに引き続き、本日は「スーツのポケット」についてのお話しです。 「スーツの腰ポケットに物を入れるのはお勧めしません」 とは言ったものの、腰ポケットは重要なデザインですとも申し上げました。理由を説明させて下さい。
FIVEONE【ファイブワン】のオーダースーツにおいて、デザインをヒヤリングする際にポケットの形についてもお聞きします。
胸ポケット◆バルカポケット(船底) ◆ハコポケット ◆アウトポケット ◆変形アウトポケット(ピニャッタ) と4種類から選択できます。
腰ポケット◆フラップ有・無 ◆水平ポケット ◆スラントポケット(ナナメ) ◆チェンジポケット(水平・スラント) ◆アウトポケット ◆変形アウトポケット 大まかに6種類から選択できます。
それぞれ、用途・理由によって、デザインが変わってきます。選択される際にスタッフにお聞きください。 特に腰ポケットの場合、選択されるポケットで見た目やデザインがすごく変わります。 現在は、水平にポケットを付けるよりスラント(ナナメ)に付ける方が視覚的にスタイルがよく見えるとされています。※スラントポケットの起源は、「紳士の乗馬」にあると言われていますが、今回は割愛します。
FIVEONE【ファイブワン】のスラントポケットは中心から前後1センチの差。(端から2センチ)です。 モード系寄りのスーツであれば、もっと角度がついているモノもありますが、ファイブワンでは流行に左右されないデザインを考えていますので スラント(ナナメ)でもこの角度に設定しております。 角度の話と同時に腰ポケットは、位置が大切です。 極端なお話しですが、腰ポケットは、上にあるほどスタイルが良く見えます。ありえないですが胸の辺りに腰ポケットがあるのを想像してみて下さい。 腰が上の方にあると錯覚し、スタイルが良く見えることもあります。
FIVEONE【ファイブワン】ではゲージ(ベースとなるサイズ)を着用して頂きます。その際、着丈は、身長を参考に、お好みに合わせて設定します。 例えば着丈を6センチ短く設定した場合、FIVEONE【ファイブワン】のCADシステムによって、ポケットの位置が3分の1、上に移動します。 よって2センチポケットの位置がかわります。このように6センチ短くすると、ポケットの位置がそのままだったら明らかにバランスの悪いスーツに なってしまいます。半世紀の経験とノウハウが詰まったファイブワンシステムなのでご安心下さい。 その他にも沢山の理由がありますので、随時ご紹介できればと思っております。
少しでも参考になれば幸いです。
藤原 愛之