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半裏仕様でわかる仕立ての手間暇

こんにちは。

ファイブワン大阪本店の本間です。

春夏シーズンがスタートしまして

心地よさや生地との相性を考え

半裏仕様をオーダーされるお客様も多くなってまいりました。

本日はその半裏仕様を詳しくを紹介します。

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※ジャケットを裏側にして着せています。

半裏仕様では身頃部分の裏地が

前身頃の半分と後身頃の上半分のみに使用されます。

身頃全てを覆わないため

通気性がよく、生地のポテンシャルを最大限発揮出来、

夏用のスーツやジャケットで多く採用されています。

身頃と裏地は少し特殊な留め方で処理されます。

糸をある程度の長さの鎖のようにして留めることから

鎖(くさり)と呼ばれています。

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背中中心では2.5cm、脇では1cmと

必要な可動の大きさによって異なります。

この仕様によって、着心地を損なわず

強度も保ちながら、裏地を止めております。

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また、前裏は奥まつりという留め方で

前身頃の生地を少しだけすくっています。

どちらも繊細で手間のかかる重要な仕様です。

ただこの手間を省いてしまえば、

着心地に大きくかかわります。

是非、店頭でご確認くださいませ。