420g/mの誘惑。ハリコシ重視の方は必見|福岡店
新作秋冬生地が出揃ったあとに、個人的興味がそそられ毎年目に留まる生地があります。それがこちらの生地です。
Holland&Sherry『CITY OF LONDON』とWain Shiell『WELLINGTON』です。
二つに共通しているのはイギリス生地でそのウェイトが420g/mあることです。ここ数年、秋冬と言えども温暖化の影響でウェイト300g/mを切る生地もあるぐらいで、軽めの生地に需要がシフトしています。そんな中このウェイト420g/mの生地は、触っただけでそのしっかり感や硬さを実感することができます。スーツに仕立てるとどれだけ重くなるのだろうかと心配になるかもしれません。
しかしなぜそのような生地が気になるのか?それは私個人の生地の好みがハリコシ重視だからです。と言っても突き抜けるぐらい極端かもしれませんね(笑)。スーツにした時のパリッとした見た目、パンツのクリースが取れそうもないぐらいビシッと真っすぐに入ったその質感が好みなのです。もっと言えば、抜群の防シワ性を誇る生地の型崩れしにくくシャープな印象が好みと言えます。一般的に柔らかめと言われるイタリア生地でもスーツを作ったことはもちろんありますが、柔らかなドレープを描くエレガントな質感が個人的にどこか頼りなく感じてしまうのです。
この生地はどちらもTHEイギリス生地よろしく、ベーシックな色柄が中心に収められているので、ビジネス向けにお勧めできるものです。面白いのが同じ420g/mであっても比べるとその手触りや質感が違います。Holland&Sherry『CITY OF LONDON』の方が生地の柔らかさやしなやかさを感じ、Wain Shiell『WELLINGTON』の方は生地のハリが強くよりドライな手触りです。
しかし残念なことにWain Shiell『WELLINGTON』が今季廃盤になってしまいました(泣)。触り比べるだけでもその違いが面白かっただけに非常に残念です。
●Holland&Sherry『CITY OF LONDON』
また、この生地に注目したもう一つの理由が、ハイクオリティ仕様をこの生地で試してみたいと思ったからです。何度かこのブログでもお伝えさせていただいていますが、上衿と袖付けをハンドで行う特別仕様オプションです。首や肩先の収まりが良くなり、柔らかく軽い着用感となります。この生地でハイクオリティ仕様をした時にどんな着心地になるのか。探求心が止まりません(笑)。
早速、今季ネイビージャケットをご検討いただいていたお客様にHolland&Sherry『CITY OF LONDON』をご注文をいただきました。ベーシックなものを長く着たいということからこの生地の質感をとても気に入っていただきました。ゴールドのメタル釦を合わせ、オンオフで着回されるとの事です。
今季の新作秋冬生地が出揃っています。まずは是非店頭にて様々な生地をご覧くださいませ。
福岡店
店長 吉住
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