積読。
銀座店の泉です。
新年明けましておめでとうございます、と言うには明けすぎておりますが、
皆様本年も宜しくお願いいたします。
勤勉な皆さまにおかれては、読書なんて日々のルーティーンに組み込まれていて、別に取り立てて話題にするまでもないなんて方も多いかと思いますが、僕はといえば近年すっかり読書量が減ってしまったにも拘わらず、なぜか積読書は増えるばかりです。
「積読」自体は決して悪いことではないみたいですが。(エライ人によると)
今年はリハビリ程度に一か月に一冊を目標に頑張ろうと思います。
では、そんな積読書の中から、いま読み進めているなかで、洋服屋らしい1冊をご紹介….

敬愛する出石尚三先生(初めて読んだ洋服の専門書も出石先生の『完本ブルージーンズ』でした)の『suit encyclopedia』。
「encyclopedia」という名前の通りまさにスーツの百科事典。
インターネットには膨大な情報がありますが、(それこそ便利なインターネット百科の代名詞・ウィキペディア)結局インターネット→インターネットに焼き直しているだけの情報も多かったりするんですよね。偏りもあるし、そもそも根拠が不明瞭であったり。
書籍の情報が完全だという訳ではありませんが、矢張り情報の奥深さはまだまだ紙媒体のほうがあると思っています。
さて、内容も非常に濃いめのありがたいものなのですが、外側もどうでしょう、この美しい装丁をご覧ください。初版限定のようですが、スーツ生地があてがわれています。
いったいどこの生地だろうと、触りや雰囲気は英国物かな、と検討はつくのですが……..
お店のバンチにそれらしきものを発見しました!!
ハリソンズの名作バンチ”FRONTER”に。


というかこれでしょう(笑)
この生地がまたシブくて、ネイビーxパープルのポーラで、決してイヤらしくなく、ダンディな配色です。
このハリソンズ”FRONTER”はこの春夏で内容が一新します。
それを機会に、店頭でのスーツサンプルとして、この”FRONTER”の生地で各店仕込む予定です。
(色柄は別のものですが)
仕上がりイメージにご興味のある方、どうぞお楽しみに。
銀座店 泉