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オルタナ| FIVEONE銀座店

 

 

銀座店の泉です。

 

セビロを仕立てるとして、表地としてのマジョリティは圧倒的にウールなんですが、オルタナティブな素材の代表としては麻や綿なのかなと思います。

どうも私はポップ(ポピュラー)に対するオルタナティブ、逆張りにも惹かれてしまう質で、何より麻は気温や湿度が多少上がっても、着ていてカラっと気持ちが良いのです。

 

 

これは先日仕立て上がった私のジャケットですが….

 

 

素材はウールとリネンの混紡。それぞれの良さを活かせる品質だと思います。

フロント1ツボタン、センターベントはやや深めに。ディティールの組み合わせもややオルタナさせました。

なぜ?と聞かれても、ナントなく、としか答えられません….私は3ツ釦段返りも、2ツ釦も、サイドベンツも、ノーベントも、それぞれの良さがあると思います。

自分が着る服はある程度ゆとりのある、たっぷりとしたサイジングが好みですが、タイト&スリムなスーチングの格好良さも理解しているつもりです。

ゼッタイこれが好き、というアイデンティティを確立できておらず、そして確立する気も今のところなく、まだまだ色々試してみたいのです。

 

あとはなんだか最近、正解と不正解の二元論をむやみに振りかざす人が多いなという感覚もあって、それに対する静かな抵抗もあるかもしれません。もしかしたら。

 

さて、ここ数年の自分の仕立ては、生地が編地でない限り基本的には衿がけ、袖付けはハイクオリティオプションを選んでいます。

この手縫いを駆使した縫製は、着心地やフィット感といった定量化できない”体感”の向上を狙ったものなので、いくら言葉で説明しても百聞は一見(一着)に如かず、といったところです。

 

社内外誰よりもあらゆる素材でハイクオリティ仕立てを試した自負から申し上げるとすれば、、、、

生地がウールだから、麻(綿、絹)だから、薄いから、厚いから、、というところでの違いはあまりなかったように思います。

植物性繊維は獣毛のようにアイロンが効きづらい(熱可逆性がない)ことは事実ですが、だからこそ…ひと手間ふた手間かけて仕立てることで、より良い結果が得られたような気がしています。

 

 

6月は恒例となった”ハイクオリティオプションフェア”です。

ご納期は長めに申し上げて3か月ですので、夏物というよりは早めの秋冬支度でしょうか。

すでに毎度手縫い仕立ての方も、まだ試しておられない方も、お買い得な機会をぜひご活用ください。

<詳細はこちら>

 

 

銀座店 泉

 

 

<余談>

日本のオルタナといえばやはり..!

 

 

 

更に余談ですが、NUMBERGIRLはオールディズスタンダードソング”Do You Wanna Dance?”をカバーしていたりして、その辺のバランス感覚を見習いたいなァと思っています。

 

 

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