OFFICIAL BLOG オフィシャルブログ

読書の秋|FIVEONE大阪本店

こんにちは

10月に入りました。

だいぶ秋らしくなってきたということで読書の秋を堪能すべく、
普段行くところより少し遠くの図書館へいって来ました。
最近気になっていた「バッタ」について調べてみる為です。

私にはサバクトビバッタについて一度深堀りしておきたいという思いがありました。
きっかけは2019年後半からのアフリカの蝗害のニュースを聞いたときです。
何でも食べてしまうバッタが中国の新疆まで辿り着くと
綿花を食い尽くされてしまうかも…なんて話が出ており、
衣料業界の端くれとしてひそかにどうなるのか注目しておりました。

そしてよくよく考えると、これまで人類は何度も蝗害にさらされ、
なんなら旧約聖書の頃から幾度となく食料はもちろん綿花などの
衣類の原料となる植物をダメにされてきたわけです。
環境は衣食住に多分に影響を与えますので、現在当たり前になっている生活のどこかに、
実は蝗害に由来する文化や装いの名残があるのかもしれません。
そうしてバッタや蝗害を軸に洋装のルーツを探ってみると
何かバラバラだった点が繋がって来るようなこともあるのではないかと
私の期待は膨らんでいたのです。

こういうざっくりした目的で情報を仕入れるにはまだまだ
インターネットより図書館が向いている気がします。
そうしていくつか本を探していくうちに出会ったのがこちらの本です。

「孤独なバッタが群れるとき」前野 ウルド 浩太郎著

内容を簡単にお伝えしますと、とんでもないバッタフェチの著者が
とにかく愛情たっぷりに300p以上にわたってバッタについての
あらゆることを語ってくれる本です。
これに尽きます。
知りたかったことの新たな糸口がつかめたこともありがたかったのですが、
とても読み心地が良く別段虫好きというわけでもない
私でも最後までスイスイ読み進めてしまいました。
予想を裏切られたのに面白い。
本当に良い出会いでした。

そしてもう一冊私に感動を与えてくれたのがこちらの本。

「これだけは知っておきたい服飾がわかる事典」 熊崎高道 編著

こういう題名の本は大体どの図書館にもありますし、
あくまで「初心者」を相手に書いてあるという感じの
内容の薄いものが多いので今回も高を括ってパラパラ
読み始めましたが、いきなり鼻っ柱をへし折られました。
ボタンや糸の素材の説明は分類が驚くほど細かく、
生地に行うデジタルプリントの詳細なんて項目まであり、
とくに驚いたのは「ファスナー」という章でした。
わざわざファスナーだけで章をわけて何ページも図を使いながら
説明してくれる本に初めて出会いました。
「生地」という語りやすそうな分野に関しては
「他の本でも読めば?」と言わんばかりに
やけにあっさりしている点にも痺れます。
業務用ミシンの分類まであって専門学校生どころかほぼ業者向けの本で、
よくここまでニッチな需要に応えて出版して下さったと感謝が止まりません。

やはり図書館は素晴らしいです。
”なんとなく来てみたけど、やはり来てよかった。”
自分の店もそう思って頂ける店にして行きたいものだと
モチベーションのあがる、大変有意義な休日になったと思います。

シャツフェアもコートフェアも、来て見たら貴方にとって
思いがけない出会いがあるかも知れませんよ。

シャツフェアの詳細はこちら

コートフェアの詳細はこちら

皆様のご来店心よりお待ちしております。

ファイブワン大阪本店 中村

【各種お問合せは下記まで】
03-6263-0688 ファイブワン銀座本店
06-6136-6169 ファイブワン大阪本店
092-406-3235 ファイブワン福岡店