春には春の、夏には夏の。
こんにちは。
銀座店の泉です。
日中に「寒い」と感じることはほぼなくなり、ウールのコートはもう仕舞かな、という時期でしょうか。というよりも、一度コットンのコートに替えてしまうと、ウールのコートを着る気になれなってしまったのが私です。
先日、皆様に見て頂くために仕込んだサンプルが届きました。
英国ハリソンズの”フロンティア”。実は柄違いで各店作っていますので、そのうち他店のものもご紹介することになると思います。
平織の目付300g。夏物としてはヘビーウェイトの類で、日本の猛暑に快適かといえば、もちろんもっとライトウェイトのトロピカルのほうが涼しくお召し頂けますが….
けれどもいま時分のような、春物に衣替えしたいけれど前のめりになり過ぎたくない、ですとか、晩夏から秋にかけて、もしくはトラベル用にと、年間を通してみると中々に使い勝手のよい生地です。
さて、夏の暑さを考えると、スーツの綾・平織、そして重量はもちろん考慮すべきところなのですが、できれば中に着るシャツの生地も衣替えをおすすめしております。
春夏にはやはり、ツイルではなくポプリンや薄手のオックス・バスケット、または麻素材。
というのは、せっかくお仕立てするスーツやジャケットですので、快適にお召し頂ける期間は工夫次第でもっと長くすることができるのではないか、と思うのです。
クールビズと言い出してもうずいぶんになりますが、紳士たるもの、ジャケットを着ている姿のほうが恰好が良いに決まっていますので。
昨年からは絡み織(レノクロス)の生地も取り扱いが始まりました。(写真一番下)
絡み織とは織り物の三元組織「綾・平・繻子」のどれでもない、珍しい構造の生地です。
見た目はポロシャツでよくある鹿の子の生地のようですが、あくまで織物なのでハリ・コシ有り、ということでネクタイを結ぶこともできます。
ガーゼのように大変通気の良い生地ですので、ぜひお試しください。
時期としてはちょっと早いかもしれませんが、食べ物だって旬のものは初物が粋ですよね。
銀座店 泉
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