こんにちは

本日は10月9日。

年間通してもなかなか記念日の多い日のようで、
語呂からとって「トラックの日」であり「道具の日」、「塾の日」であり「熟睡の日」です。
他にも「仙台牛の日」かつ「熟成肉の日」かつ「熟成ウインナーの日」かつ「マカロンの日」かつ
「アメリカンドッグの日」かつ「サイコロキャラメルの日」ということで食欲を刺激しつつも、
「熟成烏龍茶の日」かつ「トクホの日」かつ「糖尿病とこころの日」かつ「散歩の日」ということで
健康にも意識を向かせようとしてきます。
誘惑しつつ窘める、なんとも蠱惑的な日ですね。

そういえばスーツというものも、そこら中にポケットがある癖に殆どのポケットは
「カタチが崩れるから使わない方がいい」と言われ、
フロントボタンの一番下はついているくせに「止めてはいけないもの」であり、
常に誘いつつも突き放す服であるということが魅力の一つになっているのかもしれません。
同時にただひたすら洗練されているのでなく、余分や不要を受容するという
寛容の美しさを表現しているのかもしれないなどと勝手な想像を膨らませてしまう今日この頃です。

さて、これ以上理屈っぽい話になる前に本題にいきましょう。
本日はちょっとしたスーツのデティールのお話です。

先程ほとんどのポケットは使わない方がいいと書きましたが、
使ってもほぼシルエットにあまり影響のないポケットもございます。
その一つが「タバコポケット」でござます。

内ポケットからかなり下、腰の辺りについてくるポケットです。
名前の通り、タバコを入れる為に生まれたポケットらしく、シガーポケットともいいますが
車のシガーポケットと混同しやすいせいかタバコポケットの方が一般的な言い方だと思います。
このご時世、名前を聞いた時点で「私はタバコは吸わないので」なんて言われて付けたがらない方も多い
この「タバコポケット」ですが、個人的にはなかなかよくできているなと思い自分用のスーツ、
ジャケットには必ずつけます。（タバコは吸ったこともありませんが…）

スーツの内ポケットがある胸元はスーツの曲線を作る芯材が入っており、
「曲線を形作るのを邪魔してしまうから内ポケットに物をあまり入れない方がよい」
という理屈になるわけですが、タバコポケットの位置ならその心配はほぼありません。
加えてそもそもそこまで大きいものが入りませんので、重さによる重心のズレ等も問題なしです。
タバコを実際入れると座るときに持ち上がってポケットから落ちてしまうということも
あるようですが、自分としては目薬だとかちょっとしたカードケースを入れるのに重宝しており、
「あるとほんのちょっとだけ便利」な感じと、名前の通りの使い方にはあまり向かないという
愛嬌のあるところが好きなのです。

男性の「手ぶらでいたい欲」は相当昔からあるらしく、スーツという服は特に指示をしなくても
9個ポケットが付いてきますし、
チェンジポケットやチケットポケット、最近ですとスマホポケットなんてものもあります。
このポケットによって利便性を高めようという妙な情熱はメンズ服独特のものですね。

ちょっとポケットの深さや広さが変えるだけで、働く上での利便性が一気に変わるかもしれません。
ファイブワンではアップチャージ頂くことでご要望に合わせてポケットのサイズを
変える事も可能ですので、気になった方はスタッフまでお気軽にお問合せ下さい。

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