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ボンド・スーツとモッズ・スーツ③

 

銀座店 泉です。

このテーマでのブログも、書いているうちにどんどん楽しくなってきて

3回目を迎えました。

第一回 第二回 はこちら)

 

さて、前回はコネリー・ボンドのスーツとモッズ・スーツと近似性を書きました。

ではそのルーツは?というところが今回のテーマです。

 

 

モッズのルーツは、『イギリス族物語』という本が詳しく、今日モッズスーツと呼ばれる

スタイルは、1956年にCecill Geeが提案していると言われています。

 

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これはコンチネンタル・スタイルの1つと呼ばれ、イタリアを中心とした

ヨーロッパのスーツの影響を受けていると言われているのですが、

そればかりではないのでは、というのが私は感じています。

というのは、コネリー・ボンドのスーツに感じた近似性とは「直線的」なカッティングであり、

ブリオーニをはじめとしたイタリアン・スタイルのスーツなどはもっと曲線的で

やわらかなスーツです。

 

そこでもう1つのルーツとは。

私はアメリカにあると考えています。

 

 

「モッズ」の名前の由来でもある彼らの愛した音楽は、

モダン・ジャズをはじめとしたブラックミュージックでした。

1950年代後半に活躍したジャズメンといえば、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、

ディジー・ガレスピー….またリズム&ブルーズの巨匠、レイ・チャールズ。

 

彼らの着ているスーツを見ると、ラペルが細く、直線的なカッティングをやはり感じます。

 

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そして、そういったアメリカのミュージシャンが公演のために来英したときに、ステージ衣装

(または普段着として)のスーツをテーラーで仕立てる、ということはあってもおかしくありません。

テーラーとしても、今までにない注文は新鮮で、新しいスタイルに結びついたのではないか?

 

そんな想像は飛躍しすぎでしょうか。

 

では、ジェームス・ボンドのスーツに戻ります。

制作としてはイギリスの映画ということになっていますが、配給はアメリカの資本です。

ということは、制作にハリウッドの陣営がかかわっていることは間違いありません。

それは衣装も例外ではないのではないでしょうか。

 

私はどうしても、どちらのスーツも「アメリカ」を感じてなりません。

 

 

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今回の比較で、私なりにたどり着いた結論は、とかくスーツは、イギリス、イタリア、アメリカと切り離して

語られがちですが、文化的にはもっとクロスオーバーしているのだ、ということです。

アメリカ、アメリカと書き立てましたが、そのアメリカにしても逆にパリやローマの風は吹いていたのでしょうし、

当時の文化交流がとても盛んであったことは確かです。

 

それぞれの良さを、おおらかに楽しんでいきたいですよね。

 

 

 

銀座店 泉

 

 

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