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シルクのあれこれ

こんにちは

紳士服で良く用いられる素材として、やはり定番はウールでしょう。
さらに春、夏の素材としてコットン、リネン、モヘア…、
秋冬となるとカシミヤ、アルパカ、キャメル辺りがまずは思い浮かびます。
しかし、昔から服飾業界の第一線にい続ける大御所を忘れてはいないでしょうか。
そう、「シルク」です。

蚕蛾の繭から取った天然繊維であり、
フィブロインとその周りを囲むセリシンという二種類のタンパク質を主成分とした、
中国では紀元前3000年以上前から作られているあのシルクでございます。
日本では弥生時代から養蚕が行われており、
明治からの近代化を支える一大貿易産業にまで成長しています。
なんといっても類まれな光沢感と軽さ、滑らかな肌触りが特徴で、
今日にいたるまで高級生地の代表のようなポジションに君臨し続ています。

ただし、高級感からくる「なんとなく扱いづらそう」というイメージもあり、
シルクの素材を敬遠されている方も多いような気が致します。
なにが扱いずらいのか、知らずに避けてしまうのはもったいないですよね。
そこ本日は、「シルク」という素材について改めてご紹介させて頂きたいと思います。


まずは製法についてですが、蚕蛾から収穫した糸をお湯で柔らかくした「生糸」にし、
さらに生糸を覆っているセリシンを除去する精練という過程を経て「絹糸」になります。
その絹糸の繊維の断面は三角形になっている為、光をプリズムのように反射します。
これがシルクにしか出せない光沢の正体です。

鮮やかで美しい光沢だけでなく、実はシルクは機能的にも優れた素材です。
シルクの糸の主成分フィブロインはきわめて微細な空隙を残した分子構造を持っています。
この分子は束になる力が強く、その力はレーヨンやナイロンの1.7倍に及び、
引っ張って切れるまでの強さは同じ太さの鋼鉄の強さにも匹敵します。
また適度な結晶化度があるため、繊維がコシも備えており、繊細なイメージに反して
意外と強い素材であることがわかります。

繊維が細かく肌ざわりが良い、特殊な繊維構造で通気性や透湿性が高い、染色しやすい、
人間の肌と近い成分のタンパク質であるため肌に優しい、
熱伝導率が低く夏涼しく冬は暖かい素材である…。
列挙するとシルクという繊維の素晴らしさは一目瞭然です。
さらに最近では、「食べるシルク」なる分野も注目されています。
フィブロインの成分で最も多いグリシンは、コラーゲンや天然保湿因子の原料になる他、
神経を静める作用、目覚めがよくなる作用、
あるいはコレステロール値の抑制や免疫力の向上などの働きがあることが知られており、
パウダー状のものから錠剤まで、さまざまなフィブロインの栄養補助食品が開発されているようです。

ラグジュアリーな洋服からアンダーウェア、
はたまた健康食品までなんでもござれなシルクですが、
そろそも弱点についてもお伝えしなければいけません。
それは、「摩擦に弱い」ということです。

繊維の強さを表現する際は、ひっぱりに対して強いのか、水に強いのか、
皺に強いのか、日光に強いのか、染色した色が抜けづらいかなど
色々な尺度があるわけで細かく言うと大変ややこしいのですが、
今日はシルクは摩擦に強くないということだけ覚えておいて下さい。
摩擦を受けることでささくれてしまったシルク繊維は光を上手く反射できなくなり、
白っぽく退色して見えてしまいます。
この白化現象は、湿気が加わるとさらに進行しやすくなることも
合わせてお伝えしておく必要があります。

他にも水染みが残りやすい、長時間直射日光に当たると
黄変する場合があるということが弱点として言われます。
湿った状態でかつ摩擦を与えてしまいやすい脇の部分には注意が必要です。

こういった湿気に対して弱いという点や条件によって変色するという辺りが警戒されて、
最近はシルクの生地を着たがらない方が多いような気がします。

しかし、どんな生地にも長所、短所はあるものです。
シルクのジャケットを着てスポーツに興じる方は余り多くないかと思いますし、
実際私自身はがシルク混紡のスーツ、ジャケットを着ていて何かシルク独特の症状に苦しんだ
ということはありません。
基本的に臭いのつきづらい素材ですので、シミが出来ない限りあまり
マメにクリーニングし過ぎないことがシルクと上手く付き合って行くコツです。

これまでシルクを避けてきたという方は、上の画像のような
ウール、シルク、リネンの三者混生地辺りから初めて、
シルクと上手くお付き合いをして頂ければ、きっとまた新たなスーツライフが
開けるのではないかと思います。

ちなみにとことんシルクが好きになったという上級者の方にはこんな生地もあります。

100%?ほぼネクタイやスカーフと同じ混率…??
どんな手触りなのか、気になった方はぜひお近くのファイブワンまで。

ファイブワン大阪本店 中村

 

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