OFFICIAL BLOG オフィシャルブログ

シャツフェアにむけて  |FIVEONE大阪本店

こんにちは

来週からシャツフェアがスタート致します。

詳しくはこちら

最近は既成服のシャツもどんどんクオリティが上がっておりますが、
それでも自分の体の癖に合わせて仕立てられた
オーダーシャツの着心地の良さは別格です。
興味がおありの方は是非この機会にお試し下さい。

というわけで本日はオーダーシャツを仕立てる上で
知っていると便利な、生地のお話を致します。

ジャケットでいうと紺ブレ、靴でいうと黒の内羽根ストレートチップのように、
あらゆるシーンでも着られる定番のシャツ生地の一つが
「白のブロード」であると思います。
シャツの生地の組織の違いは相当よく見ないとわからないとはいえ、
よりフォーマルなものをお求めの方が略礼服等と一緒に
ご注文頂くことも多い生地です。
緯糸に比べて経糸に二倍の本数を使うので幅広(broad)が名前の由来です。
定義でいうと綿でできた平織物というところでしょうか。
ブロードはアメリカ表現で英国ではポプリンと呼びますが、
日本では比較的糸番手の太いものをポプリン、
80番手以上になってくるものをブロードと分けている所が多いです。
※メーカーで微妙な定義のズレがあります。
ブロードは柔らかく、光沢が出やすく、丈夫で縫いやすいということで
既成服でも定番のシャツ生地です。

白の無地はただでさえ透けやすいですが、
平織という要素も加わって結構シースルー感のある生地も多いです。
ブロードの生地より更に糸が細くして、さらに透け感や柔らかさ、
薄さを出した生地を「ローン」と呼びます。
フランスの麻の産地ラン(Laon)が名前の由来で、ランで取れた麻のような
サラッとした風合いのやや春夏感のあるシャツ生地と言えます。

平織の綿でも高密度で織られた場合は「タイプライター」と呼ばれます。
経緯密度が多いため、経糸と緯糸の空間率が少なくなり、
生地が硬くハリ感がでてきます。
細い糸で織れば、生地がペーパーライクになるのが特徴で、
ブロードやローンと比べて透けにくくなります。
スーツの生地の場合は生地が硬い、ハリがあるというと
英国生地がイメージされて丈夫な印象がありますが、
タイプライターは引き裂き強度がやや弱いという弱点があります。
シャツ生地を織るような細い糸で高密度で織ると経糸に摩擦が起こりやすく、
織の段階で糸のダメージが出やすいことも要因のひとつですが、
そもそも綿織物は密度が多いほど、引き裂き強度は落ちます。
これは、糸と糸の隙間ほぼがないくらい密度を高めて行くと
紙に近い状態になってしまった…というとイメージしやすいかもしれません。

そんな弱点もあるとはいえ、やはり透けづらさは大きなメリットですし
独特のタッチなどタイプライターだけの味もございます。
高密度故に外気を通しにくく、また冷えた外気温を遮断する効果もありますので
春、秋冬に向いた生地と言えそうです。

同じ様な平織の組織でもこだわってみると世界が少しずつ広がってくる…
こういう奥深さは紳士服の面白さの一つかと思います。
とはいえこういった理屈を超えて触ってみた時のフィーリング、
さらに言えば着て満足できるかが一番大事であると思いますので、
どうぞ頭でっかちにならないように気軽に生地をお選び頂ければと思います。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

ファイブワン大阪本店 中村

【各種お問合せは下記まで】
03-6263-0688 ファイブワン銀座本店
06-6136-6169 ファイブワン大阪本店
092-406-3235 ファイブワン福岡店