OFFICIAL BLOG オフィシャルブログ

【SS生地紹介】 DORMEUIL 「SUPER BRIO 」|FIVEONE大阪本店

こんにちは

昨日2月11日は三連休の初日にして建国記念日でしたね。
何をもって「国が建つ」とするのかが実は国ごとで違っております。

アメリカは当然独立記念日の7月4日です。
1776年大陸会議でアメリカ独立宣言に署名がされた日となっております。
4000年の歴史でおなじみ中国は10月1日、国慶節です。
1949年毛沢東が天安門で新中国の建国宣言をした日となります。
同じく古代ローマから長続きしているイメージのあるイタリアも、
イタリア共和国になったのは1946年と最近で、
国民投票により王制に代って共和制を政体とすることを決定された
6月2日が共和国記念日です。
長い歴史を持つ国としてはスイスがあげられ、
1291年スイス誓約同盟が結ばれた8月1日を建国記念日としております。
ちなみにイギリスは世界的に珍しい「建国記念日」(祝日)がない国家です。

このように王制をやめた日や大国から独立した日を建国の日とすることが多いので、
誕生したのは1800年以降で近代に入ってからという国が多いのですが、
日本の「建国の日」は建国神話(日本神話)を基にしており、
日本書紀などで初代天皇とされる神武天皇の即位日としております。
それはなんと紀元前660年で、世界でぶっちぎりの古い国なのです。

そんなわけで国なんて滅んだり侵略されたりという歴史を経ているのが
当然の欧州と日本とではいろいろと感覚が違ってしまって当たり前。
いろんな文化・風習からちょっとした価値観の違いが
感じられるのは教養を積んでいく喜びであると思います。
スーツを通して少しでも欧州の文化に触れ、
違いを楽しんで頂ければと思う今日この頃ですが、この続きはまた別の機会に。

本日はまたまた春夏のおススメ生地のご紹介を致します。

本日ご紹介するのはドーメル社の「SUPER BRIO」です。

少し前にご紹介したSUPERBIO(スペルビオ)と字面が似ていますが、
こちらはSUPER BRIO(スーパーブリオ)です。
SUPER BRIOのお話をする前に、まずはドーメルを世界のブランドにしたヒット作、
「TONIK」のお話をしなければなりません。
TONIKといえば上質なモヘア低速の織機で時間をかけて織り上げられ
ざらりとして分厚く質実剛健ながら暑い夏でも快適ということで大人気となりました。
あまりの生地の完成度に開発者達皆でトニックで乾杯をしたため
そのままそれが生地の名前になったと言われております。
初期のトニックのモヘアは現在の南アフリカのものではなく
トルコのモヘアだったらしく、当時のビンテージクロスというと
マニア垂涎の一品です。

SUPER BRIOは、そんなTONIKを更にライトウエイトに仕上げるべく
SUMMER KID MOHAIRを贅沢に使うことで軽さと快適さに磨きをかけております。
サマーキッドモヘアとは生まれた仔山羊達が
その年の夏に初めて刈り取られた毛を指します。
つまりは一生に一度しか刈り取れない無いという事ですので、
この希少性・贅沢さはかなりのものです。

SUPER BRIOは最近の高番手のウールやカシミアのような
滑らかさがあるわけではないですし、最近のイタリア生地に比べれば
落ち着いた発色でラグジュアリーというわけでもありません。
しかし1958年から未だに愛され続けるのは確かな品質と
SUPER BRIOにしか出せない、SUPER BRIOのスーツを着た人にしかわからない
魅力があるからに他なりません。
きっとルパンにとってのワルサーP38のように
「他人の評価は関係ない、これが俺の相棒だ」
と思わせてくれる着心地を与えてくれるのでしょう。

そんなSUPER BRIOが、延長した新春フェアの対象になっております。
生地の入荷が遅くなったためにご覧頂ける期間が遅くなり申し訳ありません。
期間中は2Pで税抜156,000円(税込171,600)が
税抜146,000円(税込160,600円)となっておりますので
気になったからはお早めにご来店下さい。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

ファイブワン大阪本店 中村

【各種お問合せは下記まで】
03-6263-0688 ファイブワン銀座本店
06-6136-6169 ファイブワン大阪本店
092-406-3235 ファイブワン福岡店