【AW生地紹介】JhonCooper DOBCROSS(ジョンクーパー ドブクロス)
こんにちは
本日も秋冬のおススメの生地をご紹介致します。
さて、突然ですが生地の世界では大抵の場合強度を優先すると
生地の光沢や柔らかさがなくなったり、
逆に柔らかさを優先すると強度が犠牲になったり生地自体が薄くなりすぎるというように、
「全てを備えた生地」というのはまず存在しないかと思います。
しかし、本日ご紹介する生地は、「生地を魅力とされる数々の要素を
かなり高い水準で兼ね備えた生地」であると言えます。
英国の老舗マーチャント・ジョンクーパーの「DOBCROSS(ドブクロス)」でございます。
創業者のジョン・クーパー氏は1800年代前半にお店を構え商売を始めました。
創業者も、その息子も、さらにその息子も名前は「ジョン」です。
三世代にわたって世界的なブランドへと企業を大きくし、
現在はホーランド&シェリーグループに加わって世界的な地位を手にしております。
ジョンクーパーの生地は圧倒的な品質へのこだわりが有名で、
二代目のジョン・ジョセフ・クーパー氏は新しい生地を仕入れた際、
サビルロウ5番地の店の屋根にそのサンプルを半年間も広げたままにして、
自分自身で色落ちの無いことを確認したという逸話があります。
そういった執拗なまでのこだわりがは現代にいたるまで受け継がれ、
英国王室を始め世界各国の名士にたくさんのファンがおられます。
ジョンクーパーの代表的な生地のシリーズというのがこのドブクロスでございます。
産業革命当時の英国織物産業の中心地であったドブクロス村が名前の由来であり、
この村で発明されたドブクロス織機から織られたのが「ドブクロス生地」でございます。
この織機は現代の一般的な織機であるエアジェット式と比較して
6分の1ほどのスピードしか出ず、一日かかっても40メートルほどしか生地が織れません。
そうして6倍の時間をかけた生地は、不要なテンションがかからず、
糸の持つ風合いやポテンシャルが最大限に発揮された状態で織り上げられます。
ドブクロス織機は現在ではホーランドシェリーグループが運営する工場の14台しか
残っていないらしく、まさにどこも真似ができない生地となっております。
ちなみに日本の葛利毛織等が使っているションヘル織機もエアジェット式の
5分の1ほどのスピードとされており高級生地として有名ですが、
時間だけで比較するならばドブクロスはそれよりもさらに手間をかけて
織っていると言えます。
画像でパッと見ただけでは大変シンプルなある意味「普通の生地」ですが、
流行りや廃りに左右されない王道の色味を厳選した
クラシックなコレクションとなっております。
スーパー140’sのウールにカシミア、ミンクが混紡されております。
目付は340gmsほどあり、一般的なスーパー140’sの生地と比べると
かなりしっかりとした質感で、それでいて独特のヌメリがございます。
あまり柔らか過ぎる生地は職人に嫌われることも多いですが、
この生地は柔らかいのに縫いやすく、造形しやすいよう工夫がされており、
ドブクロス織機を使えるジョンクーパーだからこそ可能な絶妙な質感でございます。
強度も備え、光沢はあるのにしっかりしていてそれでいてやわらかい。
そこに独特のヌメリが加わって、なんとも言えないオーラを放ちます。
シンプルで気品のあるいいスーツが欲しいという方は、
是非一度、ジョンクーパーをご検討ください。
JhonCooper DOBCROSS
2Piece SUITS 207,000+(tax)
3Piece SUITS 258,000+(tax)
JACKET 146,000+(tax)
ご興味を持たれた方は是非お近くのファイブワンまで。
この質感は是非店頭で触って確かめてみて下さい。
ファイブワン大阪本店 中村
06-6136-6169 ファイブワン大阪本店
092-406-3235 ファイブワン福岡店
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