【生地紹介】IMAGE
こんにちは
本日、2月20日は”歌舞伎の日”なのだそうです。
400年前は斬新な動きと派手な装いの「かぶき踊り」でしかなかったものが、
伝統芸能として明治維新を超え、さらには二度の戦争を超えてなお今日まで続くというのは、
なんともロマンがありますね。
歌舞伎がここまで続いてきたのは、歌舞伎が我々に「必要」であったからではありません。
少なくとも自分にとって歌舞伎が必要だったことは一度もありません。
昨今厳しい状況にある旅行、観光、スポーツや演劇も生きていく上で必要な物ではありません。
当然、仕立服も生きていく上で必要なものではありません。
温暖化や働き方の多様化など、コロナ禍以外の要因でも仕立服を取り巻く状況は変わり続けております。
新しい生活様式(ニューノーマル)に仕立服は必要とされるのだろうかと考える人も
おられると思います。
しかし、歌舞伎がなくならないのと同様に、仕立服もまたなくなることはないと私は信じています。
歌舞伎も仕立服も文化であり、文化は物質的な欲求でなく人々の精神の欲求によって
生まれるものであるからです。
かっこいいも、美しいも、気持ちいいも、決して無駄ではありません。
ただ生きていられれば御の字というマッドマックス的世界になるまで、
文化は我々と共にあり続けていきます。
高尚で豊かな人生を送ろうという方々の毎日をちょっと素敵にする洋服を仕立てられるよう、
これからも精進していきたいと思う今日この頃でございます。
さて、いきなりエモいことを言い出したのは、きっとこのコレクションを見て私の”イメージ”が
膨らんでしまったからでしょう。
本日紹介するのは、スキャバル社の「IMAGE(イマージュ)」でございます。
260gのウエイトと洗練された色柄で、シーズンを問わず使い勝手のよい生地です。
このコレクションの特徴はプルーネラ織りという特殊な綾構造にあります。
通常の綾織りとくらべて目が細かく軽やかで洗練された雰囲気になるだけでなく、
耐久性を向上させ表面もなめらかになります。
この質感はぜひ実物をみて頂ければと思います。
ファイブワンのプレスでさらに高級感は増し、華やかさがより際立ってくれることでしょう。
18~19世紀の聖職者や教職者のローブも同じくプルーネラ織りだったとされ、
華やかさもカチッと感も両方求めたい方には大変マッチする気が致します。
気になった方は是非一度見にいらして下さいね。
感染症対策を万全にしてお待ちしております。
ファイブワン大阪本店 中村
【コロナウィルス対策】
お客様に安心してご利用いただけるよう、下記内容を徹底しています。