洋服道楽の人と話しをしていると「あのひとはSTYLEがありますよね」という言い回しが

ときどき飛び出します。

この「STYLE」とは一体なんであるのか、というと、私も上手に表現できません。

絵画でいうと「タッチ」、音楽でいえば「グルーヴ」と同じように、抽象この上なく訳の分からない

ものなのですが、でもやっぱりそこに「ある」のです。

 

たとえば、特別に洒落込んでいるわけではないのに、なぜか恰好よく見える人っていませんか？

「着崩し」などというチャチなものではなく、その人独特の着こなし方で、「恰好よく見せて」

いるような感じの人です。

そういう人に対して、僭越ながらSTYLEがあるなあと話す訳です。

 

 

私が今までで一番「STYLE」を感じた方を。

 

 

 

遠く離れたフィレンツェに確認はとれないのでお顔は隠しますが。。

ダブルのジャケットは明らかに着丈が長いし、肩幅もゆったりしたフィッティング。

（よくスナップを撮れていますが、どれを見てもだいたい着丈が長いです）

袖ボタンは３つボタンでしょうか、真ん中ひとつ外しです。

でもなんだか「恰好いい」んですよね。不思議です。

 

 

このあと、「ちょっとピザを食べてくるよ」と颯爽と自転車に乗って

出かけていきました。スーツを着ているに頓着することなく。

 

この気負いのなさもまた、スーツを着て、着て、着倒すことで生まれた

この方の『STYLE』を作り出しているのかな、と思いました。

 

 

 

そんなことを思いながら、そういった方々に一歩でも近づけるよう、

日々精進しております。

 

 

銀座店　泉

 

 

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