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【2025AW新入荷生地紹介】 MOORBROOK 「Cashmere Coating」|FIVEONE大阪本店

こんにちは

突然ですが皆様、この字をご存じでしょうか。

「弁」

そりゃあ「ベン」じゃあないかと、そんなことは誰だってわかります。

ではこの字をほかの人に伝えるときなんて言うのがよいでしょう。

花弁の弁、弁護の弁、あるいは弁当の弁でしょうか。

あれ、そうなるとこの「弁」、どういう意味なのでしょう。

めちゃくちゃ意味が多いですよね。

それもそのはずで、当用漢字表が制定された1946年に国民生活の上で負担軽減のため
多くの漢字が整理され、その際「わきまえる」「処理する」みたいなニュアンスの辨、
「花びら」とか「管の流れを制御する**弁(バルブ)」のニュアンスの瓣、
「話す」、とか「議論」する、みたいなニュアンスの辯、
この3つの漢字を一つにまとめたのが弁なのです。

だから「花弁」と「関西弁」の弁の意味が違うのは当然ですし、
弁理士さんと弁護士さんの弁は今は同じ字でももともとは別の意味の漢字なわけです。

ちょっと言いたくなる蘊蓄ですね。

というわけで本日はこの「弁」という漢字のようにいくつもの意味や機能を
ぎゅっと備えた生地をご紹介したいと思います。

こちら、現在開催集のコートフェア期間中だけご用意しておりますムーア・ブルックのカシミヤです。

コートフェアの詳細はこちら

「ムーア・ブルック」、資料によってはモアブルックと記載されている英国の老舗ブランドで、
特別な織機で作られるダッフルコートの生地が特に有名でした。
現在は消滅してしまったブランドで、こういったビンテージクロスという形でしか
出会うことはできません。

第二次世界大戦時、「英国軍」の防寒用コートとして使用したほどの信頼されていた生地らしく、
丈夫さと温かさはまさに折り紙付きです。
コロンボやピアチェンツァなどの柔らかなイタリアのカシミアとは違って、
カチっとに織り込まれたマットでな風合いが特徴です。
ローデンクロスを思わせる密度で、ぱっと見た感じは薄そうですがこれでも500g前後はありそうです。

つまり、暖かい生地はないかな…それならムーア・ブルックのカシミヤが良さそうです。
お買い得な生地はないかな…それならムーア・ブルックのカシミヤが良さそうです。
丈夫でガシガシ使える生地はないかな…それならムーア・ブルックのカシミヤが良さそうです。
今しか出会えない珍しい生地はないかな…それならムーア・ブルックのカシミヤが良さそうです。

…このようになってしまうくらい多様な特性を備えた素晴らしい生地だと思います。

唯一難点をあげるならビンテージクロスゆえに在庫が限られていることでしょうか。
気になった方はお早めに店舗に遊びにいらしてくださいね。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ファイブワン大阪本店 中村

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