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木型というもの

 

こんにちは。

銀座店の米山です。

 

突然ですが、当ブログをご覧の方でしたら「木型」という言葉は聞いたことはあると思います。

木型、別名ラストとも言いますが、靴においてまさに肝とも命とも言えるほど重要な文字通り土台となるものです。

 

というわけで、今日は「木型」についてお話ししていきます。

 

 

 

メーカーの宝、「木型(=ラスト)」

木型は、靴の原型、土台となるもので、サイズ、デザイン、機能を決めるうえでとても重要です。

木型さえあればほぼ同じ靴を作ることが出来ます。

つまり裏を返せば、木型の流出はメーカーやブランドの大きな損失となりうるという事でもあります。

 

このラストにこそ、各メーカーの特徴を込めて作っているので、とても大切なものなのです。

 

 

イルプレドロの木型

 

先日とある撮影用で工房から木型を借りることができましたので、ついでにちょろっと撮りましたのでご紹介。

普段あまり見ることのない当店の木型です。

 

イタリアで修業をした日本人職人が削ったラストは、イタリアらしい流れるような美しいライン、シェイプがありながら、甲高・幅広の難しい日本人の足に合うよう設計されています。

幅広だけど美しい。

そんなイルプレドロの木型でつくるシューズはドレスはもちろんのこと、カジュアルシューズでもどこか上品ないでたちです。

 

【PDS】

イタリアらしい流麗なスクエアトゥ。

 

個人的にはウィングチップとの相性がとてもいいです…

綺麗…

 

 

【PDR】

フォーマルなラウンドトゥ。

 

どのデザインとも相性が良く、スマートに見えます。

 

黒のストレートチップから、カジュアルなグレインレザーのシューズまでスタイルを選ばずマッチします。

 

 

実際にオーダーの際はサンプルシューズを見て頂いて、選んで頂ければと思います。

 

 

簡単ではありましたが、木型の紹介でした。

 

デザイン決めの一助になれば幸いです。