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トリノのパンタローネ

こんにちは、ファイブワンです。

このブログをご覧いただいている皆さまのなかには、マリオ・ステファノ・マラン氏の名前をご存知の方も多いと思います。

マラン氏はこれまでインコテックス、ボリオリ、ブルネロ・クチネリなどのブランドで活躍してきたイタリア服飾業界の名プロデューサーです。

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そのマラン氏が50年の歴史を誇るパンツメーカー、コーベル社に迎えられ、2008年にスタートしたのがPT01(ピーティーゼロウーノ)というパンツ専業ブランドです。

ブランドとしての歴史は浅いものの、コーベル社の技術が背景にあるため、高品質には定評があります。

PT01といえば、ブランド誕生直後に発売されたシルバーチノを思い出します。

発売当初はボタン、リベットなどのパーツをすべて本物のシルバーで作り、価格も126,000円という衝撃的なものでした。

それが日本ではすぐに完売。話題性で一気にブランド名を普及させる作戦だったのかもしれませんが、見事に成功したといえます。

PTというブランドネームは“PANTALONI TORINO”のイニシャルから採ったもので、「トリノのパンツ」を象徴しています。

コーベル社が本拠としているトリノへの愛着を感じさせるネーミングといえます。また“01”はナンバーワン、オンリーワンを意味しています。

PT01はクラシックパンツに現代的な工夫を凝らし、フォーマルやビジネスを中心とした大人のラインナップを打ち出してきました。その後「カジュアルやデニムのパンツも欲しい」というファンの期待に応え、PT05(ピーティーゼロチンクエ)というブランドをスタートさせました。

この“05”というネーミングは5ポケットに由来するとされ、実用的なパンツであることをメッセージしています。

マラン氏はあるインタビューで、1シーズン約12万本、年間で約30万本のパンツを生産しているとした上で「パンツこそ私のファーストプライオリティで、パンツ以外の製品は全くつくる気持ちはない」と明言しています。

PT01とPT05は、男性の服装でもっとも重要なのはパンツであるという思想に立ち、クラシックを土台に遊びを持たせるという思い入れを実現しています。

さらにマラン氏は「ファッションには情熱が必要だよ。商品を手に取ったとき、目にしたときに、ワオ!すごいな、これ!どこのパンツだろう?と、そういう感動が必要だと思うんだ」と語っています。

PT01もPT05も、そんなマラン氏の情熱を伝えているような仕上がりです。

PT01は、この秋冬モデルでも、クラシックなウールのビジネススラックス、カジュアルなコットンチノなどが人気を呼んでいるとのこと。

オーダースーツのファクトリーブランド・ファイブワンに揃う豊富な種類の生地で、温かみのあるオーダージャケットなどと組み合わせてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先:ファイブワン銀座本店、ファイブワン大阪店、ファイブワン神戸店

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