こんにちは

昨今の流れとして、スーツ用の生地にはストレッチや防シワ、
撥水等の機能を前面に押し出した素材が多く見られるようになりました。
それ自体はなんら悪いことではなく、働く環境や時代の変化に対応する
ブランドの努力の形であると思います。

ただそんな時勢の中で、本日ご紹介するカチョッポリの新コレクション、
「Suits」が備える特性は「ただただ格好いい」という一言につきます。

今シーズンカチョッポリが打ち出す「クラシカル、でもどこか新しい」という
テーマを表現した、幅広い世代にグッとくる生地選びは流石でございます。
ただし、生地の表面の色柄だけでスーツの恰好良さは決まりません。
例えばナポリのスーツというと手作業で仕立てる柔らかい曲線と軽い着心地が特徴とされますが、
それはそういった仕立てに対応できる生地自体のポテンシャルがあって初めて可能なことです。
ナポリのサルトに長年愛され続けてきたカチョッポリの「Suits」コレクションは
それらの基準を満たし、「職人の目」にかなう仕立てた後の美しさまでも計算された生地なのです。

昨年好評だったウール・コットンの生地も色柄の幅がさらに増えております。
雰囲気だけでなく着心地の良さを感じて頂きたい素材です。

個人的に心が揺さぶられたのはこちらのチェック。
シンプルで着こなしの汎用性もあるのにちょっと個性的。
素晴らしいです。

我が道を行くカチョッポリらしい生地として、超太畝のコーデュロイも多色展開しています。
右上にSのマークが示す通り、ジャケット用でなくスーツ用というのがとんがっていて痺れますね。
もちろん本日ご紹介した生地以外にも、素敵な生地が沢山ありますよ。

「クラシカル、でもどこか新しい」というテーマは、論語でいうところの温故知新の心意気があります。
そしてこの言葉には過去にも未来にも敬意を持って、「あの頃はよかった」なんて言わず
明日に繋がる今を楽しんで生きていこうという前向きなメッセージが私には感じられます。
自分も恰好良いスーツで気分を上げていこうと思った貴方は、是非本衿がけや
袖付けハンドのオプションもつけて、ナポリテイストの陽気で心地よいスーツに仕立てて下さいね。

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