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ずっと着ていけるジャケットに

こんにちは

 
最近はネット販売はもちろん、フリマアプリ等の流行で服を売るのも買うのも簡単になりましたが、
だからこそ自分と同じ時間を過ごし、自分で育て上げた服にはお金で買えない
価値が出てくるものでございます。

本日は何年も育てながら着てほしい、「ツイード」のご紹介です。

先日福岡店のブログでもご紹介したツイードですが、
今日はツイードという素材そのものの魅力についてご紹介致します。

福岡店のブログはこちら

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18世紀、スコットランドのツイード川近くで暮らしていた農家が、
湖畔に生息していたチェビオット羊の毛を夏のうちに刈って、
冬の農閑期に2/2の斜分組織の綾織りの生地として織りあげたのが
ツイードの始まりとされているようです。
手作業で出来た4枚斜分組織は非常に粗剛で、
縮絨や起毛を施していないため織り目がはっきりしているのが特徴でした。

時を経て、この上質な紡毛織物はロンドンの生地屋でも販売されることになりましたが、
その頃は特別な名前はなく、「フォー・リーフ・ツイル」(4枚綾)と呼んでおりました。
ところが仲買人が商人に送り状を書く際「ツイル」を「ツイード」と誤記し、
商人もまた商品名と産地の川の名前と混同してしまい
そのまま「ツイード」となったという説がございます。

その後、ハリスツイード、ドネガルツイード、シェットランドツイードなど各地域で
いろいろなツイードが生産されるようになり世界的に需要が拡大していきました。
もともとは地産地消でほとんどの工程を人力で行う牧歌的な生産体制でしたが次第にその色は薄れ、
生産効率向上の為生産地とは別の地域の羊毛を用いたものや、
機械紡績のものも増えており、現在は明確な定義は難しく、
素朴な風合いのざっくり編まれた厚手の紡毛織物の総称を「ツイード」と呼んでおります。

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吉田茂の側近でありファッショニスタとしても有名だった白洲次郎氏は
「ツイードなんて買ってすぐ着る物じゃない、3年くらい軒下につるして雨ざらしにして、
くたびれたころに着るものだ」とおっしゃっていたそうです。
さすがに雨ざらしにするのはどうかと思いますが、着るほどに円熟味を帯びていくのは
ツイードの大きな魅力であるかと思います。
最初はごわごわしていた生地が少しずつ身体にしっくり合うようになる。
そんな変化が楽しい生地なので、あまり流行を追うようなデザインやサイジングはおススメしません。
10年後、20年後に着ても飽きがこないように、クラシックなお仕立てがよろしいかと思います。

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ちなみに本日紹介しております画像は有名なハリスツイードの生地でございます。
ハリスツイード個別のご紹介はまた別の日にさせ頂くとして、
こちらの生地は伝統的な生産方法を守っており、
手作業で複数の色をの糸を混ぜながら全体の色を出していくので、
風合いの面白い生地がたくさんございます。
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白洲氏は「お洒落な服装はどこか抜けたところを作っておくものだ。
軍服のようにきるものじゃない。」とも言っていたそうです。
まさにこの感覚こそ、ツイードを楽しむ秘訣です。

ちょっと大人な装いが求められるシーンに、
ザクっと気張らず羽織りつつ周りへの敬意も保てる…
そんなツイードのジャケットを是非一着お持ち下さい。
意外と役に立つシーンは多いかと思います。

 
ツイードは本当に面白い生地で、まだまだご紹介したことはたくさんございますが、
今日はここまでに致します。

続きはまたどこかで。

ファイブワン大阪本店 中村

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