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「カナパ」ジャケット

こんにちは

 
先日珍しい生地のジャケットが仕上がって参りましたのでご紹介致します。

カナパ

 

カナパ

TALLIA  DI DELFINO
CANAPA 75% WOOL 25%

JACKET    ¥79,000+(tax)

少し派手目のストライプジャケット、フラップ付きのアウトポケットなど
トラッドな雰囲気の素敵なジャケットでございます。
なによりもこの「カナパ」という素材、皆様ご存知でしょうか?

珍しい素材に当たったらまずは書籍で、
ということで調べみたのですが、出てきません…。

※参考
「新田中千代服飾辞典」【(株)同文書院】
「エスカイア20世紀メンズファッション百科事典」【(株)洋装社】
「服地の基本がわかるテキスタイル辞典」【(株)ナツメ社】
「スーツの百科辞典」【(有)万来社】
「素材ブック・服地見本」【(株)チャネラー】etc…

インターネットでカナパを検索してもプラダのバックの紹介ばかりなので、
その後発想を変えて単純にこの言葉そのものを翻訳してみると
イタリア語でいうところの「大麻」だという事がわかりました。

大麻を指す場合英語のHemp(ヘンプ)という言葉を使う生地屋さんが多く、
今回のカナパがよく言われるヘンプと全く同じ種類の大麻かは
厳密にはわかりませんでしたが、同じリネンでもイギリスの生地と
イタリアの生地だと感じが全然違いますので、イタリアの大麻であることを
わかりやすくするためにそう呼称したのだと思います。

さて、以前から私のブログでは「麻は昔から日本で衣服使われていて
気候条件にマッチもする」というようなことを書いておりますが、
本当に昔から日本にあったのはこの大麻なのです。
なんと約1万年前から、日本列島には大麻が群生し、
我々は長きにわたって大麻を生活の中で利用していました。

第二次世界大戦後の1948年にGHQからの指令で「大麻取締法」が制定され、
大麻の生産や流通は許可制となるまでは日常生活からさまざまな神道儀礼に至るまで、
大変長きに渡って日本人のあらゆるシーンに欠かすことのできない素材だったのです。

さらに言うと麻(アサ)と呼ばれる植物の中で、アサ科に属するのは大麻だけ。
亜麻(リネン)はアマ科、苧麻(ラミー)はイラクサ科の植物です。

なんとなくマリファナと結びついて物騒なイメージの大麻ですが、
大麻取締法では大麻草の成熟した茎や種子、及びそれらを用いた製品については
同法の対象外となっており全く問題はありません。

 

長々と蘊蓄をお伝えしましたが、それだけ大麻は魅力のある素材なのです。
まずはリネンよりも高い吸水性と保温性が最大の魅力です。
夏は涼しく冬は暖かいという機能が強くなっております。
さらにリネンに比べ、引っ張りに対する耐性が強く、
使用を重ねるうちに柔らかくなじむ特性を持っています。
麻は春夏だけ、なんて言わずに長い期間楽しんで頂ける素材です。

大麻繊維はほかの麻系原料と比べて単繊維が短いが弱点で、
糸の絡みやかたまりが生じやすいことから基本的に
手績み(繊維を撚り合わせて繋ぎ、長い糸を作っていくこと)・
手織りでつくられてきた事もあり、大麻100%の生地に出会うことは
少ないかと思いますが、今回の生地はウールを25%混紡し
紡績しづらいという弱点をカバーしております。
加えてウールが混紡されたことで少し復元力を備えてますので、麻系素材独特の
シワが苦手という方も、そこまで強い皺にはなりづらく安心かと思います。

ちなみに今回のジャケットの生地はこちらです。
生地で見るよりも派手にはなっていないような気が致します。

カナパ

珍しい素材故そこまでバリエーションは多くありませんが、
他の色柄もご用意しております。

カナパ

 

カナパ

無地のシリーズは、少し砕けた印象でも色味はシンプルなので
デニムからトラウザーまで幅広いコーディネートにご利用頂けるかと思います。
なによりザクっとしているのに柔らかい独特の風合いは、
着てみるときっと癖になりますよ。
興味を持っていただいた方は是非一度お近くのファイブワンまで。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

大阪本店 中村

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